ニッケイ新聞 2013年12月4日
「人種を問わず地元のブラジル人を受け入れろ」と要求するブラジル政府に、「日系人を優先すべき」との方針を貫く援協福祉施設。「入居希望のブラジル人はいるが断ってきた。政府からは一銭ももらっていないし、一世が健在のうちは日系人のためにやって行きたい」と毛利連副会長は力説する。ブラジル政府の主張も理解できるが、移民大国ならば、異国で肩を寄せ合って当地発展に貢献してきた日本移民が、病気の時や老後は慣れた日本語環境で過ごしたい、との気持ちを解してくれてもよさそうなもの。
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『兵庫県若手地域農業リーダー育成研修』の佐藤彰浩団長によれば、「(井戸敏三)知事は農業関連分野に熱心で、景気が悪くて、多くの分野で経費削減が行われた時期でも、この事業を残してきた」という。今年度は知事の意向で初めてロサンゼルスの農場視察まで付け加えられたとか。兵庫県人会の尾西会長は「県人会55周年を迎える15年にあわせ、ぜひこの研修の記念誌作成をお願いしたい」と話していた。県を挙げて長年続けてきた事業だけに、当地経験を実際に活用した例も含めて、OB・OGに貴重な記録を残してもらいたいところ。
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熟連会館で先月23日に行われた「第305回鑑賞会」で、北野武主演の「座頭市」上映中、突然の停電で中止。降雨の影響に加え、同会館向かいの大型ビルの変電設備取り付け工事が原因だったらしい。「座頭市」だけに、停電で〃メクラ〃気分を味わって散会とか。こんな不機嫌な時、勝新太郎なら道行く不届きなトロンバジーニョをぶった斬る?