ニッケイ新聞 2013年12月6日
【既報関連】サンパウロ州グアルーリョス市で2日夜、建設中の地上5階、地下2階の建物が倒壊した事故で、行方不明になっていた作業員1人が5日午後1時45分頃、遺体で発見された。同日付G1サイトなどが報じた。
消防隊員らによれば、遺体は地下2階部分に使われていた柱と梁に押し潰された状態で見つかり、倒壊に気づき逃げようとしたが逃げ遅れたものとみられる。被害者は現場内の宿泊所で寝泊りしており、事故翌日に瓦礫の中から身分証明書、ベッドが発見されていた。被害者は既婚者で2人の子供がいた。
事故の原因は現在も警察が捜査中だが、3人の作業員は4日、現場の職工長に工事に問題があることを申告していたと証言した。証言によれば、少なくとも5カ月前から梁に割れ目が入り始めていたという。サンパウロ州地方建築・工学・農業技師審議会(Crea—SP)は同日、事故の責任を解明する行政手続を開始したと発表した。