ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2013年12月7日

 南アフリカの人種隔離政策「アパルトヘイト」の撤廃に貢献した同国のネルソン・マンデラ元大統領死去の報せは5日、全世界をかけめぐり、ブラジルでも6日付エスタード紙が6頁、フォーリャ紙が4頁の追悼特集記事を組んだ。ジウマ大統領は弔辞で「20世紀最大の人物。情熱と知性で、現代史の人類解放において最も重要な問題を解決に導いた」と賛辞を送り、ルーラ前大統領も「並外れた人格者だった。(人種政策によって)27年間も監獄に入れられたのに憎しみも持たず白人とも仕事をしたのだから」と語った。ペレは「私の人生で最大の影響源のひとつだった」と、黒人の立場から敬意を表した。
     ◎
 5日夕方頃、サンパウロ市中央部CPTMルス駅で、電車を待っていた乗客の集団がプラットフォームと電車の間の溝にいきなり潜り込み、同線の運行が停止される事態が起こった。これは、プラットフォーム1で電車を待っていた乗客が、電車の乗り入れはプラットフォーム2で行なわれるというアナウンスを聞いて、電車の下をくぐって向かい側のプラットフォーム2に渡ろうとしたため。慌てる気持ちはわかるが、ほかの利用者には迷惑でしかない。
     ◎
 サッカーW杯の組合せ抽選が6日午後に行なわれ、ブラジル代表(セレソン)が所属する予選A組は、クロアチア、メキシコ、カメルーン、セレソンの開幕戦の相手はクロアチアと決まった。FIFAランキングではいずれもセレソンよりも下位のチームであるが、地力のあるチームが多く、油断はできない。組み合わせの詳細は10日付本紙で。