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W杯の組合せが決まる=開幕戦は対クロアチア戦=予選通過直後に西国か蘭国と=B組、D組、G組が激戦組

ニッケイ新聞 2013年12月10日

 6日にバイーア州コスタ・ド・サウイッペで14年サッカー・ワールドカップの組合せ抽選会が行われ、A組のブラジル代表(セレソン)はメキシコ、クロアチア、カメルーンと同組となり、6月12日の開幕戦は対クロアチアと決まった。その他、予選グループから激戦組が多く生まれるなど興味深い組み合わせとなった。7日付伯字紙が報じた。

 A組の組合せに対し、セレソンのフェリポン監督は「良いと思う」とし「難しい試合が三つあるということだ」と答えた。それぞれのチームについては「セレソンにタイプが似ている(クロアチア)」「古くからのライバルで手強い相手(メキシコ)」「過去の大会で強豪に善戦している。油断できない(カメルーン)」としている。
 フォーリャ、エスタード両紙は、ブラジルが問題なく決勝トーナメント進出と予想している。
 今回の抽選で話題となったのはB組、D組、G組と激戦グループが相次いだことだ。B組では前回10年の南アフリカ大会の決勝で戦ったスペインとオランダが同組になり、そこに南米の強豪チリ(もう一組はオーストラリア)が加わる。
 今大会最大の「死のリーグ」と呼ばれるD組は、予選からイングランド、イタリア、ウルグアイというW杯優勝経験のあるチーム(もう一組はコスタリカ)が激突することになった。この組はこれに加え、マナウス、ナタル、フォルタレーザ、レシフェと、暑く移動距離も長い北部での試合が重なっている。
 そしてG組には優勝候補の一角のドイツに、欧州で1、2位を争うスター選手、クリスチアーノ・ロナウドを擁するポルトガル、そこに米国、ガーナが加わる。
 ブラジルの場合、難しいとされるのは、16チームが出揃った決勝トーナメントの初戦で、スペインとオランダという前回の優勝、準優勝チームとあたる可能性が非常に高いことだ。特にオランダは前回大会の準々決勝で敗れた相手でもある。「予選を勝ち上がってすぐにスペインかオランダというのは我々にとってやっかいだ」と、セレソンのコーディネーターで94年米国大会時の監督でもあったカルロス・アルベルト・パレイラ氏は語っている。
 なお、それ以外の組では、日本はC組でコロンビア、コートジボアール、ギリシャと対戦。E組にはスイス、エクアドル、フランス、ホンジュラスが入り、現在世界一のプレイヤー、リオネル・メッシを擁するアルゼンチンはF組でボスニア、イラン、ナイジェリアと対戦。H組ではベルギー、アルジェリア、ロシア、韓国という組合せになっている。
 セレソンの試合日程は、12日の開幕戦がサンパウロ市イタケロン・スタジアム、16日の対メキシコ戦がセアラー州フォルタレーザ、23日の対カメルーン戦がブラジリア。A組1位通過ならB組2位と28日にミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ、2位通過なら29日にフォルタレーザでB組1位と対戦する。