ニッケイ新聞 2013年12月10日
サンパウロ市東部のショッピング・メトロ・イタケーラで7日、インターネットの呼びかけで集まった若者6千人が、店内での略奪行為や顧客の荷物を奪うといった行動に出て大混乱が生じたと8、9日付各紙サイトが報じた。
大声で叫んだり歌ったりする若者の姿が目につき始めたのは午後2時過ぎ。食の広場に居た客の荷物を盗んだり店内で略奪行為を行ったりしたため、客や店員が逃げ惑ったり身を隠したりする様子は8日夜のTV番組でも報じた。若者達は駐車場でも窃盗行為に及んでおり、一部が地下鉄の駅に向かうのを見た軍警が地下鉄構内にバイクで乗り込む姿も見られた。
略奪行為も起きたある衣料品店の被害は数万レアルとされ、客足が遠のき、早めに店を閉めたスポーツ用品店では、午後5〜10時の損害は4万レアル、日曜の売上げも2万レ減ったという。
若者の一人によると、ショッピングに集まろうという呼びかけは路上でのファンクの集会禁止後に始まり、他のショッピングでの集まりも呼びかけられているという。