サンタの収入は33000レ=季節限定で競争率も高い職場
ニッケイ新聞 2013年12月11日
クリスマスの時期限定でショッピングセンターなどに現れ、子供達の夢を誘う職業といえば、誰もが思い浮かべるサンタクロース(パパイ・ノエル)。白いひげを生やして赤い服を着たサンタのひざに子供達がちょこんと座って語りかける様子は何とも微笑ましい。さて、そんなサンタの生活の実態をちょっとのぞいてみて見よう。
ここは、サンジョゼ・ドス・カンポスにあるショッピングセンターのセンテル・ヴァレ。同名のショッピングはヴァレ・ド・スルやソリナス、タウバテなど、計3カ所で運営されている。
これらのショッピングで働くサンタは、肉体的な条件や精神の安定度、仕事をしようと考えた動機など、様々な面を試された上で採用されており、1日8時間の労働で6千〜3万3千レアルを稼いでいるという。
だが、サンタとして採用されるのは決して簡単な事ではない。60歳以上で白髪、自前の長いあごひげを蓄え、腹もある程度大きくなければならない。子供達とコミュニケーションするための語学テスト(ポ語とリブラと呼ばれる言葉の2種)の試験もある上、精神的な安定度をみる試験も受けなければならない。
サンタの仕事は決して楽ではないが、子供達と触れ合い、夢を与える仕事でもあり、何年も繰り返している人も多い。
76歳のペドロ・ネンヂセロさんはこの道13年のベテランだ。最初は病院を訪問したりするサンタだったペドロさん。その後はモジ・ダス・クルーゼスのショッピングで働いた後、センテル・ヴァレで働き出した。
ペドロさんにとって、サンタの仕事は単なるお金の問題ではなく、子供の無垢な心に触れる、夢と感動にあふれた仕事。センテル・ヴァレはよく払ってくれると喜んでいるものの、仕事中シャツや下着を2回取り替えるほど暑さを感じながらの仕事だけに、本当にその意義を知らなければ、中途半端な仕事になってしまうと厳しい言葉も口をついて出てくる。
66歳のジョゼ・カルロス・ベリルトッシさんは3年目。家の中やボランティアとしてのサンタ役が、ひょんな事でショッピングの人から声をかけられたというカルロスさんは、一般客の子供と幅広く触れ合う立場に変わり、タウバテの人々から慕われつつ、今の仕事を楽しんでいる。(9日付G1サイトより)