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ナタルのお祝いは質素に?=ワインなどの価格が高騰

ニッケイ新聞 2013年12月13日

 クリスマス(ブラジルでは「ナタル」と呼ばれる)、年末シーズンが近づき、町はデコレーションで彩られ始めているここサンパウロ。家族が集まる年に一度のお祝いが各家庭で行われるが、今年は食卓を豪勢に——というわけにはいかないらしい。
 なぜかというと、ドル高の影響でワイン、バカリャウ(タラ)、ドライフルーツ、オリーブなど、クリスマスや年末に食べる典型的なものの価格が10%上がるとみられているからだ。ブラジル飲料食品輸出輸入協会(Abba)は、特にワインとドライフルーツの場合は最大15%まで高くなると予想している。
 これらの食品はブラジルでは輸入品が大半を占める。2012年以降、12カ月間でドルは2レアルから2・3レアルと15%も上がっている。
 バカリャウなどを輸入すること25年のベテラン業者によれば、ナタルに付き物の商品は年内から徐々に値上がりしていたが、ナタル前は値上がり傾向がさらに強まるという。供給者の立場で見て、小売業者などの購買量は減っているというが、消費者の購買力が高まり、需要が増えれば、値上がりは避けられないという。
 それでも、だからといって買わないわけには行かない。消費者は色々な店に行って価格を見比べたり、ワインの場合は安いメーカーを選んだり、買う量を減らしたりすることを余儀なくされそうだ。(12日付G1サイト、レデTVサイトより)