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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年12月13日

 W杯抽選会が終わり、日伯共に良い組に入ったようだ。日本のC組は最もW杯経験数が少ないグループだ。日本、コロンビアが出場回数最高で5回ずつ、共に16強入りに限りなく近い。しかし会場は全て首都以北で、選手の体調を暑さに慣らす意味では、涼しいサンパウロ州に拠点を置く意味は薄くなった▼日本の第1戦は6月14日午後10時のレシフェ、対コート・ジボアール戦だ。心強いことに同地には文協があり、駐在員もいる。アニメファンのブラジル人若者を大量に巻き込んで、日本からの弾丸ツアーに負けない応援ぶりを会場で見せてほしい▼第2戦は6月19日午後7時のナタル、対ギリシャ戦だ。来年の「移民の日」を挟んだ日程だけに、世界最大の日系集住地のサンパウロ州勢としても強力に応援したい▼第3戦は24日午後4時のクイアバ、対コロンビア戦だ。16強進出を決める試合になる可能性が高いだけに重要だ。同地七夕祭りを前倒ししてこの日に合わせて盛り上げ、地元応援団の活躍で〃ホーム〃同様にしてほしい▼予選リーグ2位で通過したら、D組1位になりそうなイタリアとレシフェで29日に対決する。もし予選リーグ1位(リオ、28日)ならウルグアイか。いずれも厳しい試合になりそうだ▼もし県連日本祭り(7月4〜6日)まで日本が残っていたら殊勲賞だ。日本祭り会場に大画面を設置して応援合戦をすれば、日伯のテレビ取材が殺到してスポンサーも喜ぶ。残っていなくても日本代表へのオメナージェンは欠かせない。それこそが日系社会として、当地国技たるサッカーへの敬意を示すことであり、地元のW杯を盛り上げる大事な仕事だ。(深)