ニッケイ新聞 2013年12月14日
写真=本紙を訪れたマリンガ市長ロベルト・プピン氏と日本公園のマネージャー富居(ふごう)クリスチーナさん
パラナ州マリンガ市が日本移民百周年記念事業として07年から建設工事を行っていたパルケ・ド・ジャポン(日本公園)が、レストラン、イベント用の多目的ホールを完成させ、ついに14年の3月を目処に完成式典を行う。8年間同市の副市長として公園建設計画に立ち会い、昨年から市長になったホベルト・プピン氏が、公園のチーフマネージャである富居(ふごう)クリスチーナさんとともに本紙を訪れ、明らかにした。
同計画は、姉妹都市提携を結ぶ兵庫県加古川市の協力のもと、05年5月にはじまった。約10万平米の広大な土地に日本庭園、文化センター、総合体育館、茶室、レストラン、多目的ホールなどを設け、約一キロの園路で散策も楽しめる。
08年6月には皇太子殿下を迎えて百周年記念モニュメントの除幕式を行った。以来毎年のように茶室、総合体育館などの部分的な開幕式を行い、本来は10年には完全な完成を目指していたが、今まで遅れていた。
今年は姉妹都市提携四十周年を迎えた両市で式典が行われ、プピン氏は加古川市側の式典へ参加するために10月に訪日し、その際、皇太子さまに謁見した。
「皇太子さまは08年の記念行事の際、予定より数時間遅れて到着されたことについて、あらためてお詫びされた」と驚いたように言い、「とても思いがけないことで印象に残った」としみじみ述べた。
完成後の同公園の管理をするOSCIP(公益民間団体)インスチツート・パルケ・ド・ジャポン・メモリアル・イミン100の運営団体に関しては、来年1月に30年間の契約の入札を行って決定するという。最後まで残っていた百周年記念事業の一つが、ようやく完成しそうだ。