ニッケイ新聞 2013年12月14日
茶道裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表)が11月24日、サンパウロ市文協ビル内の同センター伯栄庵で、千利休の孫で裏千家三代目・宗旦氏の遺徳をしのび「宗旦忌」茶会を開催した。物故者に対して供茶が供えられ、続いて、林代表によって須郷宗昭氏に準教授、ほか会員らに利休以来の通字である「宗」を含んだ茶名が授与された。
数々の花月、茶の湯の稽古法である七事式等が行われ、グアタバラ、ヘジストロ、サンパウロの会員百余人が集まり、奥ゆかしい茶会に、再会を分かち合った。
今年の宗旦忌は、日本の秋に合わせ行われ、秋の風情表現した床飾りの取り合わせに、「秋の夕暮」と題された菓子に、栗などに見立てた秋らしい点心がふるまわれ、参加者一同感嘆しながら舌鼓をうった。