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大耳小耳

ニッケイ新聞 2013年12月18日

 聖南西林間学校で行われた「プロジェクト・アドベンチャー」という取り組みは、組織作りのため実に効果的だという。課題が課された中で、仲間と協力して綱渡りや木登りをし、成功体験を通してチームワークの重要さを再確認するという趣向のもの。アメリカ発祥で10年ほど前から広まっているとか。大の大人が自然の中で汗を流して助け合う光景は、都会生活者からすればずいぶん原始的にも思えるが、ある意味、開拓初期を思わせる。移民子孫にはうってつけの学習かも。
     ◎
 ACALの日系福祉4団体への寄付金贈呈は、東洋会館の昼食販売会の真っ只中で行われた。特に説明のアナウンスがあるわけでもなく、舞台上で雑談しながらでの贈呈で、寄付金贈呈という良い試みなのに、来場者は何が行われていたのか分かっていなかった様子。東洋会館の中では日本風のシュークリームなどの手作りお菓子に加え、ヤキソバ、手巻きなどが安めの値段で好評販売中。ガルボン街の日本庭園側から入ると、池の鯉を見ながらパステルを食べられる不思議な東洋的空間。チャリティを兼ねて、ぜひ立ち寄ってみては。
     ◎
 ブラジル農大会報11月号に掲載された矢古宇駿さん(開発55期)のレポートの中で、「サチャインチ」という植物が紹介されている。ペルー原産で当地でもマナウスに自生する。ナッツのように食べられる種子には良質なタンパク質に加え、「オメガ3」なる生活習慣病を予防し、脳を活性化させる栄養素が含まれるとか。そこからとれる油にはビタミンEが豊富に含まれ、化粧品の原料としても期待されるという。ブラジル国内でもまだ珍しい存在と言えそうだが、日本で流行となっているアサイーに続くブームの到来はある!?