コラム　オーリャ！

ニッケイ新聞　２０１３年１２月１８日

　文協美術委員会が主催している児童絵画教室について、戦前に画家を志す有志がつくった「聖美会」の誕生とともに１９３５年からはじまったもの、と主催者に教えてもらい、「今でも続くコロニア最古の文化活動かもしれない」と伝えた。
　ところがそれに関して「少し違うのでは」との異論も寄せられた。「戦前・戦後にかけて聖美会の高岡由也、半田知雄さんが各地で年少者の指導をした」のは事実のようだ。でも児童絵画教室はそれとは別の流れであり、元々は５８年にパ紙が聖美会の協力を得て主催した行事で、それを６３年から文協が引き受けたとの指摘だ。
　美術委員会の方で史実を確認してほしいが、このような異なる解釈のすり合わせ作業を通して、記録としての歴史ができていく。貴重な意見に感謝したい。いずれにしても、後世の教育を念頭においていた先人たちの活動に脱帽する。（宮）