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東西南北

ニッケイ新聞 2013年12月19日

 17日未明、パラナー州と南マット・グロッソ州の国道で二つの自動車事故があり、合計17人が死亡した。パラナー州ではチジュッカ・ド・ソルの国道376号線で長距離バスが脱線して、橋の下15メートルの湖に落下し、6人が死亡、33人が重軽傷を負った。この6人はサンパウロ市の3月25日大通りから品物を仕入れたサコレイロ(商人)で、南大河州に向けて帰るところだった。また、南マット・グロッソ州ではノヴァ・アンドラジーナの国道267号線でトラックとバンが衝突し、11人が犠牲となった。この二つの事故で亡くなったうち16人がサコレイロだった。
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 サンパウロ市は17日、サンパウロ市内のバスでの高齢者男性の無料乗車の対象年齢を65歳から60歳に引き下げることを官報に発表した。市によると、施行までには90日間の調整期間が必要で、実際に施行されるのはそれからになるという。これにより3万9千人の乗客がバス代を免除され、年間でおよそ5700万レアルが市民の間で節約されることになる。これはサンパウロ州が10月に、60歳以上の人に対し、地下鉄とCPTM、EMTUバスの利用を無料にしたことに対応したもの。
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 今週20日から、サンパウロ州では少なくとも2万2千人の囚人に対し年末の特別帰宅が許可される。これは模範囚で、刑期の6分の1を既に終えた囚人対象で、刑執行法に準じたものだ。ただ、昨年暮れの特別帰宅では、2万2848人中、1478人は期日までに刑務所に戻らなかったという。いくら模範囚とは言え、怖い話だ。牢に戻らなかった囚人は全国では何人?