ニッケイ新聞 2013年12月21日
年末年始の休暇を利用して国内外に旅行する人が増えており、ブラジル航空会社協会(Abesr)が19日、20日の航空便利用者数は新記録達成の見込みと発表したと19、20日付各紙サイトが報じた。19日現在、20日の国際便と国内便の座席は95%以上予約済みで、全国の空港利用者数は38〜40万人に達する見込みだ。
年末年始の航空便利用は年々増え、民間航空局(SAC)は先週、航空会社とクンビッカ、ヴィラコッポス、ブラジリアの民営3空港の運営管理者を招いて混乱回避策を討議。航空会社は乗務員や地上勤務者の勤務日程を調整して需要に応え、利用者の多いハブ空港には予備機15機を配備する事などを確認した。
心配されていた乗務員ストは、労働裁判所がスト中も80%以上が勤務する事を命じた事などもあり、19日の給与交渉で合意が成立、20日のストは回避された。
18日には、TAM、GOL、Azul、Aviancaの大手4社の1〜10月の便は、85%が15分以内の遅れで発着、15分以内の遅れが79%だった米国より良好で、昨年の米国82%、ブラジル79%という数字が逆転したと発表されたが、サンパウロ州グアルーリョスのクンビッカ空港では、午前10時の時点で128便中90便に遅れ(30分以上59便、1時間以上31便)が出、6便がキャンセルとなった事などで混雑。午後3時の時点の30分以上の遅れは5便だった。サンパウロ市のコンゴーニャスは同時刻までに137便中29便が遅れ、11便がキャンセルされた。リオ市のサントスドゥモンは午前中、管制塔から煙が上がり空港が一時閉鎖されたが、11時からは正常に機能し始めた。
20日朝のTVニュースによれば、国内の主要バスターミナルも混雑が始まり、ベロ・オリゾンテでは20日に3万人、サンパウロ市では20、21日に24万1千人、サルバドールでも25日までに17万人が長距離バスを利用する見込みだ。港湾部の工事でターミナル内も混雑しているリオでは、ターミナル外にバス駐車スペースを確保してターミナル内の混雑を解消しようとしている。