今年も受刑者に一時帰宅許可=13州一区で約3万6千人=期間中は各州保安局が監視
ニッケイ新聞 2013年12月25日
今年のクリスマスには、13州と連邦直轄区で少なくとも3万3580人の受刑者が、特別に一時帰宅を認められる。
この一時帰宅許可は1984年に出た刑執行法が認めているもので、通常クリスマス、イースター、母の日等の祝日の折に実施される。
法務省によれば、一時帰宅許可の対象となるのはアベルト(昼間は働き夜は自宅か宿舎で寝泊り)、セミアベルト(夜間のみ服役)の刑に服す受刑者のみ。禁固刑に服す受刑者、警察が取調べ中の容疑者などは対象にならない。
一時帰宅期間中は各州の保安局によって監視され、各州で決められた期間、条件下で一時釈放される。一時帰宅を認められるのは、今年はリオ州で409人、サンパウロ州では最も多い2万4921人だった。ゴイアス州では、600人以上がクリスマスと新年の7日間を家族と過ごすことを許可される。
その他、南麻州で1046人、ロライマ州で260人、ミナス州で21131人、ロンドニア州で411人、パライーバ州で1700人、連邦直轄区で1328人、パラナ州で2500人、セルジッペ州で180人が、一時帰宅を許可された。
しかし、監視されるとはいえ、一時帰宅を認められた受刑者が戻らないケースは少なくない。例えばゴイアス州では昨年は336人が一時釈放されたが、59人が戻らなかった。
パラナ州でも、昨年一時帰宅を認められた1450人のうち、95人が戻らなかった。
受刑者は各州の保安局が決めた方法で監視されることになるが、例えば220人が一時帰宅を許可された北部アクレ州では、受刑者は足首に巻き付ける電子システムで監視下に置かれる。
また、バール、ボアッテ(クラブ)、ボテキン(居酒屋)などに行くこと、午後10時以降に外にいること、喧嘩に参加すること、騒々しい場所に行くことは禁止。もしこれらの規則が一つでも遵守されなければ、裁判所に通達され、収監命令が出される。
これら受刑者の監視責任があるのは、連邦警察だ。警察には受刑者の名前、身元引受先の住所などが伝えられる。また、家にいることが義務付けられる時間、すなわち夜間にその住所の家を見回るという。
2012年にはアクレ州全体で198人の受刑者が一時釈放されたが、6人が決められた期間内に戻らなかった。しかし、その後全員捕まり、再び収監されたという。
戻らなかった場合、裁判所に通達の上で収監命令が出るが、その場合は公判が開かれ、なぜ戻らなかったかを説明する機会が与えられる。担当裁判官がその説明の内容に納得できなかった場合、昼間の外出許可が与えられない、すなわち禁固刑へと切り替わることになる。(24日付G1サイトより)