ニッケイ新聞 2013年12月25日
「サンパウロ市での年末の有名スポーツ」と言えばサッカーでもF1でもない、ミニマラソンだ。毎年12月31日に開催されるサンパウロ名物の長距離走、「サン・シルヴェストレ」は今年も開催される。
この「サン・シルヴェストレ」は、パウリスタ大通りから南部にあるイビラプエラ公園のオベリスクまでの約15キロを走るものだ。日本ではおなじみの大会とはいえないものの、地理的に近く現在のマラソン王国でもあるアフリカの長距離ランナーたちがこぞって参加する大会として有名で、男子ではここ6年で4回、女子では4年連続でケニア勢が優勝している。
今年の「サン・シルヴェストレ」には22日までの時点で、全世界41カ国から2万7500人という、史上最多数のランナーたちの申しこみが既にあった。その中には昨年の男子、女子それぞれの優勝者であるエドウィン・キップサング、モーリーン・キプチャング(共にケニア)両選手の参加も予定されている。
ブラジルからも注目ランナーの参加が決定しており、男子では、12年のロンドン五輪のマラソンで5位入賞を果たしたブラジルきってのマラソン・ランナー、マリウソン・ゴメス・ドス・サントスが参加。この大会で過去4度優勝しているマリウソンは、今年の大会では3年ぶり5度目の優勝を狙う。
また女子でも、2011年のパン・アメリカン大会のマラソンで優勝を果たしたアドリアーナ・アパレシーダ・ダ・シウヴァが参加を表明している。
そうしたレースの行方も楽しみなところではあるが、サンパウロ市民にとっては健康的に年を越すレジャーのひとつでもある。参加してすがすがしい気分で新年を迎えるのも良いかもしれない。(23日付エスタード紙サイトより)