ニッケイ新聞 2013年12月25日
連邦収税局が20日、2012年の税収は国内総生産(GDP)の35・85%に上り、新記録となったと発表した。
収税局によると、税収が最も増えた国税は国立社会保険院(INSS)と勤続期間保障基金(FGTS)絡みのもので、雇用や所得の増加が税収増の原因となったと見られている。州税では商品流通サービス税(ICMS)が増えており、商業活動が盛んだった事を物語っているという。
2012年は景気刺激のために150億レアル規模の減税措置もとられた中での増収で、4兆3900億レアルのGDPに対し、税収は1兆5700億レアル。その内訳は、税収全体の69%を占める国税が1兆800億レアル、州税は3960億レアル、市税は910億レアルだった。
2011年の場合は、GDP4兆1400億レアルに対し、税収が1兆4600億レアルだった。減免税措置も講じられた2012年が税収増となった事からは、ブラジルの税金がいかに高いかもうかがわれる。
他の国の税収をGDP比で見ると、デンマーク44・5%、フランス42・9%、ノルウェー43・2%、イタリア42・9%など、ブラジル以上の重税国もあるが、11年のトルコは25%、12年の米国25・1%、スイス28・5%、韓国25・9%、カナダ31%、イスラエル32・6%など。ブラジルの税収が11年でGDP比35・3%、12年36%という数字がいかに大きいかがわかる。(20日付G1サイトより)