ニッケイ新聞 2013年12月25日
真相究明委員会(連邦)のサンパウロ州小委員会(アドリアーノ・ジオゴ委員長)の公聴会が10月10日午後、サンパウロ州議会内で開かれ、連邦の同委員長であるローザ・カルドーゾ弁護士が、45年までのヴァルガス独裁政権時代、その後2年にわたった日本移民への迫害を事実と認めた。「(日本移民への)迫害の背景には、当時のブラジル人エリートによる人種差別があった。ブラジル国民として謝罪するだけでなく、許しを請いたい」と述べ、連邦の委員会として正式に謝罪した。
これは実録映画『闇の一日』を制作した奥原マリオ監督(三世)が、映画完成後から同委員会に働きかけてきた成果だ。「日本移民はブラジルの建国に貢献した。その日本人が差別を受け、辱められた歴史がある。それがずっと明らかにされなかった」との動機を語った。