ニッケイ新聞 2013年12月25日
【大竹富江さん百歳で現役】
ブラジル美術界を代表する一人、大竹富江さんが11月に百歳の誕生日を迎え、日伯両国のメディアで大きく扱われるなど話題をよんだ。
今は亡き建築の巨匠オスカー・ニーマイヤーと共に11月5日に連邦政府から最高位の「文化勲章」も受章した。全伯数カ所で個展を開催するのなど、その年齢をものともせず、ますます意気軒昂なところを見せている。
【最古の福祉団体救済会60周年】
戦時中の1942年、政治警察に勾留された日本移民やサントス強制立ち退き者6500人らを助けるために発足したサンパウロ市カトリック日本人救済会は、53年に正式な慈善団体登録をし、それから60周年を迎えた。
戦後に姉妹団体が次々に生まれる中、その活動を高齢者福祉に絞り、移民50周年を機に「憩の園」を設立した。71年間も継続して日系人を救済し続けている最古の福祉団体だ。
一時は8千人以上の会員に支えられていたが、デカセギブームと共に激減し、現在では800人台まで減るなどの課題を抱えている。ブラジルが高齢化社会への道を歩む中、今まで培った経験を広めるべく、地域福祉にも活動範囲を広げている。