新年号
新年明けましておめでとうございます。2014年は、ブラジル国にとってさらに大きな飛躍が期待されています。
サッカー・ワールドカップ開催は、スポーツ交流のみに留まらず、政治・経済・科学技術・社会・文化・教育・学術等あらゆる面で大きな効果をもたらすと期待されています。
昨年2013年は、日本移住105周年及び戦後移住60周年の節目の年でしたが、5月の茂木敏充経済産業大臣、7月の新藤義孝総務大臣、9月の岸田文雄外務大臣等の日本の要人に加え、7名の知事、5名の副知事をお迎えした各県人会における周年行事の開催や日本祭り等の様々な行事等により、年間を通じて日伯両国の交流が活発に行われ、今後の日伯両国の一層の発展の礎が築かれた年でありました。
私は、日系社会との連携と協力をさらに推進すべく、また多くの皆様とお会いするように、管轄であるサンパウロ州、マト・グロッソ州、マト・グロッソ・ド・スール州の各地を出来る限り訪問し、日系社会の歴史と現状について理解を深めるよう心がけてまいりました。訪問させて頂いた各地では、どこでも温かく迎え入れて頂き、皆様方が年間を通じて様々な活動を行われ、「日本の心・文化」そのものを大切に守られていることに強く感銘を受けました。
この今日の成功の陰には、言葉では到底言い表せない程の苦難と忍耐の歴史があったわけであり、それを乗り越えられてきた皆様方の不屈の精神と日系社会の団結力には心からの尊敬の念を禁じえません。
さらに、長年にわたる子弟教育と団体活動により、これからの日系社会を担う次世代の方々が次々と育っていることにも勇気づけられました。皆様とお会いし、かけがえのない人生や思い出のお話等を伺い、感激と感謝の連続でありました。本当に有難うございました。
本年は、この貴重な経験をしっかりと活かすべく、日系そして邦人社会の皆様との関係を一層強固なものとし、さらに日系社会そして邦人社会が更に発展・深化し、日本とブラジルの関係が益々強化されるよう皆様と共に官民一体となって今まで以上に「オール・ジャパン」で取り組んでまいる所存です。総領事館としても皆様のために最大限お役に立たせていただきたいと存じます。
結びに、皆様お一人おひとりにとって2014年が更に飛躍の年であると共に、益々の皆様のご健勝とご多幸を深くお祈り申し上げ、私の新年の挨拶とさせていただきます。