ニッケイ新聞 2014年1月3日
マラニョン州サンルイスの海岸で1日、突然の高波が押し寄せ、砂浜に停めてあった車が波で打ち付けあうという現象が起き、多数の車が砂に埋まって動けなるという事態が発生した。
サンルイスは潮位の変化が激しい事で知られ、最大8メートルの高さの波が急に押し寄せてくる事もあるが、それを知らず、「砂浜まで車では入れます」との看板を見て不用意に砂浜に乗り入れる海水浴客も多い。
元旦早々被害に遭ったのはサンルイスのアラサジー海岸に来ていた人々で、砂浜まで車で乗り入れて海水浴を楽しんでいたところ、急に高波に襲われた。
海水浴客の一部は高波の接近に気づいて車を発進させ、難を逃れたが、大半は逃げ遅れ、高波が車を直撃し、全てが水に覆われるのを回避出来なかった。水面に浮く車に驚いた海水浴客らは、車につかまったりして車が流されないように努めたが、水に浮いた車同士がぶつかり合い、互いを傷つけあう事までは阻止出来ない。
高波が押し寄せた当時、砂浜には約100台の車が停めてあったといい、夜になって潮が引いた後の砂浜には、タイヤが砂に埋まり、身動きも取れなくなった車が多数取り残された。
サンルイス周辺での高波は、赤道に近い事でおきる潮の流れと周辺の海岸全体になだらかな大陸棚が広がっている事が原因で起こるとされ、潮位の変化の大きさは世界でも有数だという。(2日付グローボ局ニュース、igサイトなどより)