ニッケイ新聞 2014年1月3日
国道警察が2日、12月20日から1月1日までの国道での事故は、件数、死者数共に前年同期比で約10%減少と発表したと2日付各紙サイトが報じた。
12年12月20日~13年1月1日(以下12年末)の事故は7407件で、死者420人、負傷者4642人だったが、13年12月20日~14年1月1日(以下13年末)の事故は6651件、死者379人、負傷者4352人で、事故件数は10・2%、死者数は9・8%、負傷者数は6・2%減少した。但し、国道を利用した車の数は12年末が760万台、13年末が820万台のため、100万台当たりの死者数は、12年末の5・5人に対し、13年末は4・6人で16・4%減少した。
交通事故発生件数や死者数の増減は、飲酒運転やスピード違反、無理な追い越しといった運転手側の要因や、天候、道路の整備状態といった要因にも左右される。
事故件数と死者数が最も多かったのはミナス州で、1102件の事故で63人が死亡、798人が負傷した。事故件数は前年同期の1087件より1・3%増に止まったが、死者は前年同期の56人より12%増えた。
同州で最も大きかった事故は12月31日に国道40号線で起きた、反対車線に侵入した乗用車がブラジリア方面に向かう乗用車とバイクを巻き込んだもので、乗用車とバイクが炎上、8人が死亡した。同州には全国一危険とされる381号線もあり、年末年始も死者の出る事故が発生した。
国道での事故件数トップ3はミナス州、パラナ州、バイア州だが、サンタカタリーナ州では12月29日~1月1日に、国道と州道を合わせて計21人の死者が出るなど全国で悲報が続いた。