ニッケイ新聞 2014年1月3日
【パラー州ベレン発】パラー日系商工会議所(山田フェルナンド会頭)は恒例の忘年会『交友の宴』を、旧年12月13日夜にベレン市内のホテルで開催した。
会場には在ベレン総領事館の沼田行雄総領事夫妻、山田純一郎会議所名誉顧問、生田勇治・汎アマゾニア日伯協会会長、八十島エジソン・アマゾニア日伯援護協会会長ら日系諸団体代表や、ブラジル社会の招待客約200人が参加した。
山田会頭は挨拶の中で、在ベレン総領事館が出張駐在官事務所に縮小されるとの外務省からの突然の連絡を受け、その撤回を求める行動に出たことを説明した。5月下旬に生田会長、西森ルイス、飯星ワルテル両下議とマルコス・カルボン駐日ブラジル大使と一緒に麻生太郎副総理兼財務大臣と懇談し、直接陳情した経緯を話した。
結果として「総領事館」の閉館は避けられなかったものの、「領事館」として存続することが決まり、本来予定されていた「出張駐在官事務所」への格下げは回避されたと付け加えた。
沼田総領事は「報道等でよく使う『閉館』と言う言葉はふさわしくない。今後はコンスラード(領事館)としていままでと変わらない業務を行う」と話した。同総領事は今回の決定に伴い、2011年9月から2年3カ月間の任期を終え、12月24日に帰国した。(下小薗昭仁通信員)