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クリチーバ総領事館=カロレ市を草の根で支援=医療機器購入に9万ドル

ニッケイ新聞 2014年1月3日

 在クリチーバ日本国総領事館はパラナ州カロレ市に対する草の根無償資金協力による贈与契約を決定し、公邸で署名式が18日に行われた。カロレ市のワシントン・ルイス・ダ・シルヴァ市長ら約10人が参加した。

 同市のサンルーカス市立病院医療機材整備計画に対し、贈与限度額9万5603米ドルの支援を行う。1985年に設立された同病院は、年間約3万人の患者に無料で医療サービスを提供する。

 内山美生総領事(よしお)は「日本国民からブラジル国民への贈り物。両国の友情、協力の証となりますように」とあいさつした。ワシントン市長は「小さな町だが問題はいっぱい。日本政府の援助に対し、全住民を代表してお礼を言いたい」と感謝を示した。

 署名式にはサンルーカス病院の岡川トキオ院長(二世、76)も出席。同病院は来年初めに改修工事を終え、購入される医療機器はその新しいスペースに設置されるという。「ようやく病院の夢が叶う」と喜んだ。

 同市の贈与契約締結にはパラナ州の西森ルイス下議も尽力。西森下議を代表し、秘書の田丸ラウラさんも出席した。