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自動車販売の勢い止まる=昨年は前年比1・61%減=生産は過去最高の374万台

ニッケイ新聞 2014年1月8日

全国自動車販売業者連盟(Fenabrave)によれば、昨年の自動車販売・登録台数は計357万6千台で、363万4千台だった2012年と比べ1・61%減となった。前年比で減少となったのは2003年以降で初めて。4日付エスタード紙が報じた。

同連盟は2013年当初、前年比3・48%増を見込んでいたが、売り上げの伸び悩み、国内総生産成長の減速などを受け、8月には販売見通しを1・58%増に下方修正していた。

同連盟へのコンサルテーションを行っているMBアソシアードス社のテレーザ・フェルナンデス氏は、一部業界関係者の「2017年には600万台突破」との説は〃夢だった〃と指摘する。自動車、軽量商用車の売り上げは今年以降10年、年間3%増のペースでしか伸びず、過去10年の年間10%成長の勢いは戻らないというのが同社の見方だ。

昨年のオートバイ、トラック、バスを含む車両全体の売り上げは548万6千台で、前年比2・2%減少。特にバイクの売り上げ減少は著しく、7・44%減の151万6千台にとどまった。一方で、政府からのインセンティブがあったトラックの販売台数は14・36%増の19万1300台となった。

今年からは引き上げとなった工業製品税(IPI)減税の効果も薄く、12月の売り上げも前年同月に比べ低調だった。12月の自動車、軽量商用車の売り上げは33万5900台で同年前月からは16・57%伸びたが、前年同月比で2・27%減だった。

2014年は、自動車と軽量商用車に関しては最高で昨年と同じ水準の販売台数を維持できる、というのが楽観的な見方だ。今年は大きな経済の変動はないとみられている年で、インフレは目標の6・5%、為替相場は1ドル2・5レをそれぞれ上回らないという予想がなされている。

一方で、世界の経済状況や選挙などの国内情勢に起因して不安定な年になるとの悲観的な見方もあり、その場合は合計3・5%の売り上げ減となるとみられている。

ちなみに、昨年最も販売台数が多かったメーカーはフィアットで、21・24%のシェアとなる76万2900台を売り上げた。その次はフォルクスワーゲンで66万6700台(シェア18・64%)、64万9700台のGM(同18・17%)、33万5千台のフォード(同9・37%)と続いた。

7日付G1サイトによれば、Anfavea(全国自動車工業協会)は同日、13年の車両(自動車、軽量商用車、トラック、バス含む)の生産台数は過去最高となる、前年比9・9%増の374万台に達したと発表している。