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外国旅行=IOFアップで両替繁盛=それでもカードの方が得?

ニッケイ新聞 2014年1月8日

 外国旅行時のデビット・カードでの支払いやトラベラーズチェックに対する金融取引税(IOF)が、13年12月28日から6・38%になり、両替商利用が15%増加と7日付グローボ局のニュースが報じた。

 外国での支払い方法はIOFが既に6・38%だったクレジット・カードの他、デビット・カードの前払い、トラベラーズチェック、現金があるが、デビット・カードとトラベラーズチェックに対するIOFが0・38%から6・38%に引き上げられた。

 これに対し、現地通貨を事前に買う場合の税率は0・38%に据え置かれ、1千ドルの支払いにかかるIOFが3・80レから63・80レになる事を嫌う旅行者が、旅行契約と同時に両替商に走る例が15%増えた。だが、IOF引き上げ後は、当日レートで両替する現金持参や前払いカードより、清算時のレートで換算され、距離に応じた割引等を行うマイレージサービスなどが使えるクレジット・カードが有利という専門家もいる。

 買い物目的の旅行も増える中、IOF引き上げが経常収支の赤字増にも繋がる外国旅行者によるドル消費抑制にどの程度有効なのかは不明だ。13年中のレアルはドルに対して8・3%(最大時14・7%)値下がりし、昨年286・45レだった139・98ドルのカメラは現在330レ以上し、92・06レだった44・99ドルのポロシャツも107レ以上になっている。