ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
自分の頭にナイフ刺す?=40歳農夫が口論の末に
ニッケイ新聞 2014年1月9日
サンパウロ州内陸部のアグードスで5日、友人と口論していた40歳の農夫が、刃渡り15センチ近いナイフが頭に刺さったままで病院に運び込まれるという事件が起きた。
6日付各紙サイトや7日付の新聞には、1本のナイフが左耳の辺りに深々と刺さったままの状態の男性が病院の椅子に座っている写真が掲載され、人々を驚かせた。
男性はアントニオ・カルロス・ゴンサウヴェスさんで、バウルー市内の病院で撮ったレントゲン写真によると、左耳の後方上部から入ったナイフは頭頂部に向かうように少し斜めに突き刺さっており、刃先は右目の上部にまで達している。
担当医によると、男性は意識もあり、病院到着後も自分で歩いていた。幸いな事に頭蓋骨を突き抜けたナイフは脳にはほとんど損傷を与えておらず、3時間以上かけた除去手術後も入院して経過観察中だが、10日には退院の予定だという。
アントニオさんは何が起きたか何も覚えておらず、一部メディアが、口論の後に自分で刺し、警察も自殺未遂として取り扱っていると報じているが、警察では、事件後に電化製品などがなくなったとの母親の証言などから、強盗殺人が未遂で終わった可能性なども含めた調査を行っている。
水中で漁をするための銛が誤操作で頭に刺さったとか、建設工事現場で使う鉄筋が落ちてきてヘルメットを貫通したという形で頭部に傷を負ったが、命には別状が無く、後遺症も残らなかったという事故報告もあるブラジルだから、刃渡り15センチのナイフで刺しても後遺症なしという奇跡もありかも知れないが、自分で刺したという報道が本当なら、人騒がせにもほどがあるといわれそうな事件だ。(6~8日付G1サイト、7日付フォーリャ紙などより)