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13年の難民受入れ3倍に=シリア人が44%占める

ニッケイ新聞 2014年1月10日

 法務省によると、2013年に受け入れた難民は649人で、2012年の難民受入れ数(199人)の3倍以上と8日付G1サイトが報じた。

 難民の受入れが増えた最大の原因は、3年近く内戦が続くシリアからの難民が増えたためで、同国からの難民は44%にあたる283人だった。シリアでは既に13万人の死者が出ており、隣国に逃れた市民の数も200万人を超えている。

 国家難民審議会(Conare)は、シリアからの難民増加を受け、国連難民高等弁務官事務所の要請に従う形で難民申請者の審査を加速化させる事を決めたという。

 シリアに次いで多いのは、昨年12月30日にも空港で銃撃戦が起きて70人以上の死者が出たコンゴの106人で、以下、コロンビア87人、パキスタン32人、マリ19人、ナイジェリア18人、アンゴラ17人、ボリビア16人などが続く。難民数が一桁だったのはブータンやベネズエラ、イラン、コートジボアールなど28カ国だ。

 ブラジルは1997年に難民条約に加入しており、これまでに受け入れてきた難民の総数は約4500人とされている。