ニッケイ新聞 2014年1月10日
ナタウ公演、紅白歌合戦といったスポットライトのあたる〃年末の宴〃の時期を終え、弓場農場はそろそろ通常に戻る。
5~60人の生活者がいるが、年末には一時的に100人ほども来客が訪れる。年が明けると徐々に散る旅人や、西表島から一時帰郷していた矢崎正勝さんの孫らも日本に戻るといい、華やかな日々を想うと一抹の寂しさを感じてしまう。
弓場一族のアグネスさん(30代、四世)も今年、結婚を機に弓場を離れる。進学のため出る学生もいる。その中で弓場勇さんのひ孫に当たる仁一郎くんが誕生したのは喜ばしいニュースだ。
高齢化・生活者減少という問題は抱えつつも、公演前に矢崎さんが「若い力を見て欲しい」と見所を語った通り、10代、20代の若者による溌剌とした動きなど、舞台上には確かに明るい将来も垣間見えた。(祐)