アマゾンに憧れつつ、飛行機で5時間は外国並に遠い。「あ~忙しい」と都会の言い訳しながら時間が過ぎてゆく…。「せめて気分だけでも味わいたい!」と訪れたのが『アマゾニア』だ。
もじゃもじゃと緑に覆われた建物は、創造力を最大限駆使すれば、もはや〃緑の魔境〃だ! 忍者隊ならぬ探検隊気分で森の入り口をくぐると、そこは「アマゾン河口にたたずむランショネッチ」。天井につるされたカヌーと森模様の壁がいい感じ。
アマゾン名物パット・ノ・トゥクピー、タカカー、マニソバの3品を注文した。パット~、タカカーは、マンジョッカの絞り汁を発酵させたトゥクピーでアヒルの肉や干しえびを煮込んだスープ。なんとも原始的な雰囲気だが、味もやっぱり……原始的だった。味の素のような化学調味料とは無縁の自然なスープは、漬物のようなすっぱさが後を引く。ジャンブーの葉が舌にビリビリ。
もしや罠?――4人の隊員が同時に料理をつつく手を止めた。天井や周りを見回し、敵の襲来の気配を伺う。この舌の痺れはやはり罠か?!
いや違う。4人の顔には「珍しいけど、うまいってもんでもないね」という表情が漂っている…。唯一完食したのがマンジョッカの葉を煮込んだマニソバだった。けっして魔煮蕎麦ではなく「黒いフェイジョアーダ」風で、かなりいける!!
最後に口直しでアイスクリームを注文したら、これが意外と絶品で4人の顔に笑顔が戻った。カリンボーとか不思議な名前のオンパレードだが、かなり濃厚なごく普通のアイスクリーム。こちらはぜひ一度ご賞味を。
◆ アマゾニア (Amazônia)
【営業時間】昼=正午~午後3時、夜=午後7時~11時(水・土)、火曜定休
【住所】Rua Rui Barbosa 206, Bela Vista
【電話】11・3142・9264