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ブラジルと亜国の文化交流を=書籍見本市にブラジル人芸術家が出席=音楽家、現代詩人らも

ニッケイ新聞 2014年1月11日

 毎年アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開催される「ブエノスアイレス国際書籍見本市」が、今年は4月24日から5月12日まで開かれるが、40回目となる今回はサンパウロ市がオマージュされることになった。

 開会式の挨拶をするのは、アルゼンチンの有名な漫画家キノ(Quino)こと、ホアキン・サルバドル・ラバド・テホン(81)。

 同イベントに出席するブラジル人アーティストはまだ確定していないが、サンパウロ州の周縁部で活動し、文学の夕べ(夜の集い)を開催していることで知られる詩人グループからは出席の返事が来ている。その一人が、現代詩人で小説家のレジナルド・フェレイラ・ダ・シルバことフェラース(Ferraz)。「マージナル文学」と呼ばれる、都市近郊部に関するテーマで、そこに住む人々の口語を取り入れた言語表現を用いた作品の書き手だ。

 見本市の運営関係者によれば、作家に限らず、文学と音楽を融合した芸術活動を展開するアーティストも招く予定だという。例えば、ミュージシャンでありながら本も出版しているアルナルド・アントゥネス(53)、MPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)を始め幅広いジャンルの歌い手の一人、アドリアーナ・カルカニョット(48)などだ。

 見本市では昨年から、ヨーロッパ、ラテンアメリカ諸国との文化交流を図る目的で、毎年一つ、外国都市をオマージュする企画が始まった。昨年はオランダのアムステルダムで、2回目はサンパウロが選ばれた。(10日付サイト「サライバ・コンテウード」より)