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男性暴れ飛行機止まる=サルバドールに緊急着陸

ニッケイ新聞 2014年1月11日

 バイア州サルバドールの空港で9日朝5時頃、リオ・グランデ・ド・ノルテ州ナタルを同日3時46分に発ち、サンパウロ州グアルーリョスに向かうAzul機5195便が、緊急着陸するという事件が起きた。

 同空港担当の連邦警察官によると、5195便の緊急着陸は当初、機内で起きた夫婦喧嘩が原因とされていたが、夫婦と見られていた二人連れの女性の方は未成年で、二人の間には婚姻関係も親戚関係もないという。

 同乗していた乗客らによると、夫婦喧嘩はナタルの空港内で始まったもので、機内に入ってからも止まる様子が無く、乗客一同が何故この夫婦の搭乗を認めたのかと思っていたという。

 目撃証言によると、男性は、離陸後も大声で叫ぶ、シートベルト着用サインがついている間にもかかわらず座席の前に立ちはだかる、なだめようとした客室乗務員の一人に暴行を加える、シャツを脱ぎ、乗務員にスリッパを投げつけるといった行動をとった。

 事態を重く見た乗務員らは乗客数人の手を借りて男性を取り押さえ、粘着テープで両手を固定したまま、サルバドールに緊急着陸する事にしたという。女性の方は、男性がわめき続けても無言のまま。サルバドールに着いて警官が乗り込んできた時には慌てて機内後方に逃げ込んだが、警官に誘導されて外に出た。

 連邦警察は、問題の男性と女性、操縦士、客室乗務員から事情を聞いた後に女性を釈放。女性はAzul社の責任で、姉の待つナタルに送り返された。男性の方は事情聴取後に身柄を拘束され、刑務所に連行された。

 同空港にはAzul社の控え乗務員がいなかったため、5195便の乗客115人の一部は午前中のうちに別の便に乗り換えて目的地に向かったものの、残りの乗客は夕刻になってサンパウロから来た便で旅を続けた。(9日付G1サイトより)