ローマ法王が新枢機卿選出=リオのドン・オラニ大司教=19人の一人にブラジル人選ばれる
フランシスコ法王は12日、19人の新枢機卿を選出し、その中で唯一のブラジル人としてリオのドン・オラニ・ジョアン・テンペスタ大司教(63)が選ばれた。13日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。
枢機卿は、カトリック教会における法王の最高顧問。重要な案件について教皇を直接補佐する「枢機卿団」を構成し、教会全体に関わる日常的な職務について法王を補助する役割がある。
オラニ大司教は他の18人の新枢機卿とともに、2月22日に正式に任命される。
法王からの直々の正式発表の後、オラニ大司教はコパカバーナのレルレイサォン教会で枢機卿としての最初ミサを行い、集まった650人の信者に祝福を与えた。その後イパネマとコパカバーナに広がるファベーラのカンタガロ、パヴォン・パヴォンジーニョを訪れた。
オラニ大司教は「光栄であると同時に責任を感じる」との心境を語り、「今後もこれまでと変わらず神、教会に奉仕できるよう祈ってほしい」と信者に向けて語った。
就任にあたり、オラニ大司教はフランシスコ法王が重視する方針の通り、「社会との対話を進めること」を重要な任務とした。「今はカトリック教会にとって新たな時。教会がより市民に近い存在になるための道を見出すことが必要。我々は法王の下で結束を強めている」と話した。
オラニ大司教は昨年7月リオであった「世界ユースデー」の地元実行委員会の委員長を務め、法王を迎えるにあたって中心的な役割を果たしたことで知られる。
新枢機卿はサンパウロ州サンジョゼ・ド・リオ・パルド生まれで、17歳でノッサ・セニョーラ・デ・サンベルナルドのシトー会修道院に入った。サンベント修道院で哲学、インスティテュート・ピオ・オンゼで神学を修めた後、サンロッケ教区で1974年に聖職者となり、そこでは教区司祭を務めた。
97年からはサンジョゼ・ド・リオ・プレト司教区の司教を務め、04年はべレン大都市圏の大司教に選ばれた。09年から前法王のベネディクト十六世の任命で、リオ大都市圏の大司教に就任した。
新枢機卿はブラジルのほかカナダ、欧州諸国、ハイチ、ブルキナファソ、ニカラグアなどの発展途上国からも選ばれた。オラニ大司教のほか、枢機卿を務めた存命のブラジル人は9人おり、エスタード紙によればオラニ大司教は歴代30番目のブラジル人枢機卿となる。