ニッケイ新聞 2014年1月17日
世界的ファッション・デザイナーのコシノジュンコさんと現代美術家の矢柳剛さんが、南米初の合同展『オーパ!陽気な黙示録』を開く。期間は23日~3月16日(午前11時~午後8時、月曜休館)、場所はサンパウロ市の大竹富江インスティチュート(Av. Faria Lima, 201, Pinheiros)。
2009年に、コシノさんが矢柳さんの個展を訪れたことがきっかけで共同制作が始まった。矢柳さんのカラフルなアート作品を、コシノさんが自由に切り取り服に仕立て上げた。「ファッション」と「アート」という垣根を越えた取り組みだ。東京や中国・北京でも展示会が開かれ、好評を得たという。
また日伯のこども達による「かたつむりアート」も展示される。東日本大震災や福島第一原発の被災地の子ども、在日ブラジル人子弟、当地の子どもらがかたつむり型の画用紙に自由に絵を描いたものを展示する。
コシノさんは72年からパリ・コレクションに参加、世界中でショーを手がけている。昨年はサンパウロ市のカーニバルに出場、キューバでは外国人デザイナーとしては初のファッションショーを開催するなど、中南米の文化にも関心を持つ。
矢柳さんは大学卒業後に当地で絵を学び、油彩、版画、壁画、デザインなど幅広い分野で国際的に活動中。72年にはサンパウロビエンナーレに日本代表として出展した。
問い合わせは道クルツラル(11・97078・1299)まで。