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カサビ=車検企業から巨額賄賂受けた?=疑惑のコントロラール社=ISS疑惑主犯が暴露=前市長「ウソ証言」と反発

ニッケイ新聞 2014年1月18日

ジルベルト・カサビ前サンパウロ市市長(社会民主党・PSD)が在任中(2006~12年)に、サンパウロ市で車検を請け負う企業「コントロラール」から巨額の賄賂を受け取っていたという証言がサンパウロ州検察局に行なわれていたことを、16日にエスタード紙とグローボニュースがまず報じ、翌17日付け伯字各紙が後追いした。証言したのは、昨年発覚したサービス税(ISS)大幅減額と引き換えに建設企業から収賄していたISS疑惑で逮捕されたサンパウロ市職員らだ。物的証拠のない〃証言〃だが、選挙の年だけに大きな波紋を投げかけている。

この報道に対し、カサビ前市長は「ウソの証言だ」と反発し、同車検請負い企業も贈賄疑惑を否定している。同社が車検の独占契約を結ぶ見返りとして、市長に贈賄していたとの疑いだ。

州検察局によって別名「Gama」と呼ばれているこの証言は、主にISS事件の主犯格と見られている元サンパウロ市財政局副局長のロニウソン・ベレーザ・ロドリゲス氏ら同事件容疑者によってなされたもの。

その証言によると、州検察局がカサビ市長(当時)とコントロラール社との関係に捜査を始める直前、同市長自宅アパートに隠匿されていた巨額の賄賂を、企業家マルコ・アウレーリオ・ガルシア氏が飛行機でマット・グロッソ州にある農場まで移動させていたという。

同社との契約はマルフィ市長時代に締結されていたが、実行はされなかった。市役所の監査により契約の違法性が06年に指摘され、市法務局から同社と解約を求める意見書までだされていたが、それを押し切ってカサビ市長(当時)が実行に踏み切った経緯から、〃特別な関係〃を疑われていた。

さらに2011年にはカサビ市長(当時)と同社や同社関係者にはサンパウロ州地裁から資産凍結令まで出されたが、その後、撤回されるなど、司法関係で揉め事が続いていた。

また、ロニウソン被告らISS事件の4人の主犯が溜まり場として使っていた不動産物件を貸していたのが同企業家マルコ氏だった。彼の兄弟には、カサビ市長(当時)の局長で現在、サンパウロ州開発局長を務めるロドリゴ・ガルシア氏だ。

このコントロラール社に対し、フェルナンド・ハダジ現サンパウロ市市長(労働者党・PT)は12年の市長選の際から腐敗企業呼ばわりをし、13年の市長就任後に、車検義務を大幅に緩くして手数料の支払いを減らし、さらに、同社の契約終了後の車検業独占を終わらせようともしている。

「Gama」証言によると、市財政局長だったマウロ・リカルド・コスタ氏もISS事件に絡んで賄賂を受け取っていたとしている。さらにロニウソン被告らはISS疑惑に関する特別委員会を設置しないよう、アントニオ・ドナト(PT)、アウレーリオ・ミゲル(共和党・PR)の両サンパウロ市議員に対し500万レアルの賄賂を支払ったとも証言されている。

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