ジウマ政権=連立与党の結束に乱れか=下院での法案却下が急増=13年下半期だけで11件=目立つPSBやPMDB離反
ジウマ政権の下院議会内での支持が年々落ちていることが指摘されている。数の上では下院で多数派を占める連立与党だが、この2年でのほころびが目立ってきていると20日付伯字紙が報じている。選挙の年だけに、与党の結束の乱れがどのような展開につながるのか、注目される。
13年の下半期で、下院は内閣が可決されることを望んだ法案が11件も却下された。同上半期にも5件却下されていた。11年には3件、12年には5件だったのに比べれば激増といえる。
13年下半期は6月に起きた全国規模での「マニフェスタソン(抗議の波)」と重なる。
だが、下院での「ジウマ離れ」は2012年のうちから進んでいたようだ。ジウマ政権が発足した年には、下院議員513人のうち実に306人が、法案投票に90%以上の確率で内閣の意向に賛同していた。ところが11年になると、法案投票で内閣に90%以上賛同した下議の数は134人に激減し、13年にはその数がさらに123人にまで減っている。
「連立内閣に90%賛成の議員」の内訳を見ると、ジウマ大統領の労働者党(PT)下議はほとんどが賛同している。だがブラジル社会党(PSB)、連立与党内でのPT最大のパートナー、民主運動党(PMDB)の離反が目立っている。
PSBは11年には27人の下議が議会投票で内閣に賛同していたのに、12年には12人、そして13年には誰もいなくなった。これは、同党党首のエドゥアルド・カンポス氏が14年大統領選出馬を希望することで、13年9月にPTとの連立与党を解消したことが背景にある。
PMDBに関しては、内閣に90%賛同の下議が11年には67人いたが、11年には4人、12年には3人と激減した。この背景には、ジウマ大統領の弱点として以前から指摘されている、PT以外の連立与党との話し合いが不足していることが関係するようだ。PMDBは民政復帰後、伝統的に下院議長を出してきた党だけに、同党の意向が議会内で強くなりやすいこともある。
例えば、昨年の法案投票で18度も内閣に反対の票を投じたPMDBのニュートン・カルドーゾ下議が、「何でもPTの言う通りに首を縦に振ればいいというものではない」と公言している。同様に、知事選挙の際などにPTの意向で、重要州でPMDB独自候補が立てられないことに不満を漏らす声もある。
12年の全国市長選後にジウマ政権支持に回った社会民主党(PSD)も、内閣に反対票を多く投じる政党だ。昨年下半期に却下された法案のうち、同党は「PTの意向に従わなくていい」と党議員に命じた回数は、PSDBの8回を上回る9回となっている。PSDはジルベルト・カサビ党首が民主党(DEM)の出身で、民主社会党(PSDB)出身と野党出身の党員が多いことが理由にあげられている。