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マルタ文化相に有罪判決=市長時代に行政上の不正=非政府組織と密接な関係か

ニッケイ新聞 2014年1月21日

元サンパウロ市長で現文化相のマルタ・スプリシー氏が市長時代(2001~2005年)の2002年、入札を行わず民間団体と契約を結んだとして、サンパウロ市の地裁は行政上の不正行為で有罪判決を下した。18日付エスタード紙、17日付G1サイトなどが報じた。同サイトによれば、9日に出ていた判決が17日に公表された。

この一審判決で、マルタ氏は3年間の政治活動禁止処分、市長時代に受け取っていた給与の50倍(G1サイトでは5倍)に当たる金額の罰金支払いを命じられた。

検察は元市長が2002年、家族計画や避妊法、性生活などに関する指導を市東部のシダーデ・アデマール、シダーデ・チラデンテス区役所管轄地の住民に対して行うにあたり、サポートする機関として「GTPOS」という名の非政府組織と入札無しで契約を結んでいたとしており、裁判所はこれを事実と認めた。また、同様の判決が当時の教育局長マリア・アパレシーダ・ペレスにも下された。

同氏の弁護人は18日、判決を不服として控訴すると発表した。

検察によれば、「GTPOS」は性生活調査や指導を行う非政府組織で、サンパウロ市と17万6700レの契約を結んだが、事前に入札が行われなかったことを違法だとしている。

起訴を受け、マルタ氏の弁護側や市役所教育局は契約が合法的であったこと、仕事はその団体によって適切に行われたことを主張していた。

しかし判決文では、「被告(元市長)は、契約した団体と親密な関係にあり、道義違反があった」とし、担当判事はマルタ氏がGTPOSの共同設立者であるという事実を強調、そのために、この種の契約締結に求められる公正性が侵害されたとしている。

またGTPOSも、当時の契約金額の10%の罰金支払い、向こう3年間の公機関との契約締結、あるいは非政府組織としてのインセンティブの受け取り禁止を命じられた。同じく控訴する意向だ。

この団体と市との契約に関しては以前も検察が起訴しており、同じくマルタ氏、ペレス元教育局長が絡んでいた。両氏はこのときも行政上の不正行為で訴えられていたが、2011年6月の二審判決で無罪となっている。