ニッケイ新聞 2014年1月23日
サンパウロ市南部で22日午前、ホームレス労働者運動(MTST)の活動家がデモを起こし、州居住局に対して新たな居住地への上水道敷設、市南部ジャルジン・アンジェラ区域までのメトロ延長などを訴えた。同日付G1サイトなどが報じた。
デモ主催者によれば抗議行動には8千人が参加し、参加者は市南部、サンパウロ市大都市圏のラルゴ・ド・タボンの両方向から行進した。その後、市南部のモルンビースタジアムの前で止まり、午後1時から始まったサンパウロ州都市住宅開発公社(CDHU)社長らとデモ隊代表者の会合の結果を待った。
サンパウロ州居住局のシルビオ・トーレス局長は会合前、「州水道局に対して、彼らの居住エリアへ上水を供給するよう要求されている。技術的な問題なので、我々にはわからない」とメディアに伝えた。
デモ主催者らによれば、1カ月前にホームレスらが占拠したエメ・ボイ・ミリン街道の一部の場所には8千家族がおり、脆弱な生活を余儀なくされているという。
ジャルジン・アンジェラ区域へのメトロ延長に関して、トーレス局長は検討中だとしている。同地では「ミーニャ・カーザ、ミーニャ・ヴィーダ」政策で一軒に2万レの助成金が出ているが、MTSTはこの住居建設への助成を増やすよう求め、エンブー・ダス・アルテス市に1300軒増設のための新たな土地提供も求めている。