ニッケイ新聞 2014年1月25日
2016年にリオで開催されるオリンピックの予算が再調整され、23日に実行委員会が開いた記者会見で、70億レに膨れ上りそうだと発表された。同日付ヴェージャ誌電子版が報じた。08年に開催地として立候補したさいは予算56億レと見積もられていたが、そこから25%増額となる。
シドニー・レヴィ実行委員長は予算拡大の理由を、インフレによる賃金上昇、安全面や技術面での出費が増えることなどを挙げた。また五輪の競技に新たにゴルフ、ラグビー、パラリンピックの競技にカヌーとトライアスロンが加わることも増額の理由だという。
もともとの56億レの中には市、州政府、連邦政府からの補助金14億レが含まれていたが、新たな70億レの予算には含まれていないという。政府の補助金を含まない最初の予算43億レから比べると63%の支出増となる。ちなみに、09年1月から昨年12月までのインフレ率は32%だった。
レヴィ委員長は政府補助金を〃諦めた〃理由と、スポーツイベントへの巨額投資に対する反発の声が上がった昨年6月のマニフェスタソンとは関係ないとしている。
支出の内訳はまだ明らかになっていないが、委員会のオペレーション部長は「大会には全部で4千食の食事を、3カ月前から用意する」と例を挙げた。他にも医療、清掃の費用がかかるが、中でもスタッフへの給与は70億レのうち15から20%を占める見込みだという。