ニッケイ新聞 2014年1月28日
若手選手のプロへの登竜門『コパ・サンパウロ』の決勝戦が25日、サンパウロ市のパカエンブー競技場で行われ、勝ち抜きトーナメント第一戦で柏レイソルをくだした昨年優勝のサントスと、2012年の王者で過去8度の優勝を誇るコリンチャンスが激突、2対1の接戦の末、サントスが栄冠を勝ち取った。
序盤では、主導権を握ろうとするコリンチャンスに対し、サントスも左サイド7番ジエゴ・カルドソの積極的な突破などからチャンスを作るなど、一進一退の攻防を見せた。コリンチャンスに流れが傾きかけていた21分、ゴールキーパーから右サイドに向かって蹴りこまれたロングボールのこぼれ球に反応した9番ステファーノ・ユリが、ドリブルで持ち込んで打ったシュートを、最後は7番ジエゴ・カルドソが押し込み、サントスが先制点を上げた。
積極的な攻撃を見せたコリンチャンスだったが、30分に中盤のミスから前掛かりになった背後のスペースをつかれ、サントス10番セルジオ・アントニオ・ジュニアに追加点を許した。
後半に入っても、決勝までの7戦で僅か2失点という6番ナイウソンを中心としたサントスの堅い守備を崩しきれず、コリンチャンスに焦りの色が浮かぶ。71分にチーム得点王30番マルコンの今大会6得点目で1点差に追い縋り、会場の雰囲気を一変させるも、反撃はここまで。
ロスタイムに得たFKには自陣からゴールキーパーも攻撃参加するなど必死の抵抗も敵わず、最終スコア2対1でサントスが2年連続、通算3度目の優勝を果たした。