242人の犠牲者を出した、南大河州サンタマリアのナイト・クラブ「Kiss」火災の惨劇からちょうど1年が経った27日未明、遺族や友人たちが集まり追悼集会を行なった。28日付伯字紙が報じている。
27日の未明から、「Kiss」の前のアンドラーダス通りは騒然となった。そこでは大火災1周年の追悼集会のために約200人が集っていたが、参加者たちは路上に白いスプレーで、犠牲者が踊っている姿を意識した人影型の白いペンキ絵を242人分描いていた。そして、路上にロウソク242本をハート型に配置し、犠牲者の冥福を改めて祈った。
実際の火災が起こったのと同時刻である午前3時過ぎには、火災を知らせるサイレンを鳴らし、参加者は「サンタマリアよ、起きろ!」と叫び、地域住人に、大火災から1年が経ったことを示した。
1年前、「Kiss」では出演したバンド「グリザーダ・ファンダンゲイラ」が使用許可を得ていなかった発煙筒を使う演出を行い、その火が天井を焼き、壁材から毒性の強い煙を出た。会場には消防法の定める定員以上の多人数を詰め込まれた状態で、ごく狭い出口に殺到したことで大惨事につながった。
集会の参加者は午前8時にアンドラーダス通りから、州検察局の前まで歩いて移動し、その場で寝そべった。これは、この事件について、更なる告発を求めての抗議行動を意味している。
この事件に関し、市警は現時点で28人を逮捕した。そのうち殺人罪に問われている「Kiss」のソーシオ2人と、バンドのメンバー2人の計4人をはじめ、不正認可、証拠偽造などの罪で計16人が起訴されている。だが抗議者たちは、現状以上の告発、市職員、とりわけセザール・シルメール市長を被告席に立たせることを望んでいる。
この追悼集会で2人が感情の高ぶりで気分を悪くし病院に運ばれ、20人が精神カウンセリングを受けた。
「Kiss」惨劇から1年=遺族たちが追悼抗議集会
ニッケイ新聞 2014年1月29日