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エクアドルの邦人殺傷事件=8人を強盗殺人容疑で逮捕=「銃弾と押収の拳銃一致」

ニッケイ新聞 2014年2月1日

 【リオデジャネイロ共同】南米エクアドルの最大都市グアヤキルで昨年末、新婚旅行中の人見哲生さん(30)、真梨子さん(27)夫妻が銃撃され死傷した事件で、在エクアドル日本大使館は28日、セラノ内相から「事件の銃弾と押収した拳銃が一致し、強盗殺人容疑で容疑者を逮捕した」との連絡があったことを明らかにした。

 内相は同日、短文投稿サイト「ツイッター」で5人を拘束したと発表。その後、検察は逮捕者が8人に上ったと明らかにしていた。検察は同日未明、グアヤキル市内などの関係先12カ所を捜索し、車やバイク、拳銃3丁などを押収した。事件に使われた銃弾と一致するかどうか照合作業を行い、一部は口径が合致した。捜査当局は実行犯がいるとみて近く起訴し、さらに調べを進める。8人の供述内容は分かっていない。

 8人は当局が15日に拘束した10人とは別の人物で、当時押収した拳銃は事件に使われたものと一致しなかったことが判明。当局は10人が事件に関与した疑いは低いと判断し、別のグループへの捜査に踏み切った。

 内相によると、拘束したのは、旅行者らを一時的に拉致して金品を奪う「特急誘拐」を繰り返していたグループ。内相は、捜査状況の説明と謝罪のため、政府高官が近く真梨子さんら遺族を訪問する方針を示した。