ウルグアイ政府はこのほど、メルコスールの正・準加盟諸国と、ウルグアイ人の親戚を持つ外国人に対し、同国の永住権を与える手続きを簡素化する法律を議会に提出した。
もし可決されれば、同国の薬局でブラジル人がマリファナで購入することが容易になる。同国では、同国居住者と国民に対する毎月40グラム(煙草40本に相当)までのドラッグ販売を合法化する法律が昨年末に議会を通過した。4月に施行される見込みだ。
外国人が永住権を取得するには90日間同国に滞在し、手続きを行う必要があるが、永住権を得た人が18歳以上であれば、店で顧客登録をした上でのマリファナ購入が可能になる。法案によれば、永住権許可の可否は最大30営業日で出ることになり、必要な条件も少なくなるという。
アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ベネズエラ、チリ、エクアドル、ペルーの7カ国の国民は、定住許可を求めるよりもさらに簡便な手続きで永住権を申請できるようになるという。
ちなみに、現在定住許可を申請するのに必要なものは、個人を証明する書類、健康証明書、無犯罪証明書となっており、2年有効で、さらに2年の延長が可能だ。
ホセ・ムヒカ大統領はウルグアイの〃人種差別撤廃〃を掲げ、「〃風通しの良い政治〃を通してメルコスール諸国同士の連携を強めたい」としている。
ウルグアイは人口340万人で、固定の家屋の所有を5885人の外国人に認めた。2012年は2426人で、2倍以上に増えた。
5885人のうちブラジル人は634人で、一昨年の305人から2倍、アルゼンチン人は1654人で、461人から3倍以上に増えた。(1月31日付フォーリャ紙より)
【中南米トピックス】ウルグアイが永住権取得を簡素化=南米出身者の薬物購入が容易に?
ニッケイ新聞 2014年2月4日