ニッケイ新聞 2014年2月4日
今月16日に逝去した元陸軍少尉の小野田寛郎さんの初七日ミサが22日、小野田牧場のある南麻州カンポグランデ市のサンジュダス・タデウ教会であった。小川チット司祭の下、約200人が冥福を祈った。
ミサ終了後は、祭壇に置かれた遺影を背に、来賓のあいさつが行われた。ヴァルゼア・アレグレ農協(CAMVA)の金崎英司会長、カンポグランデ日伯文化体育協会の仲里アセリノ会長があいさつした。
小野田さんは昨年末に来伯、牧場支配人の佐藤晋平さんに牧場を売却するため委任状を手渡しており、手続きに取り掛かろうとする矢先だった。
ミサに出席した佐藤支配人によれば、農場に残された小野田さんの衣類はエヴァンジェリカ教会を通し、福祉施設などに寄贈する申し入れをしている。小川司祭も「皆さんのためになるなら、喜んで受け入れます」と話していた。