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猛暑のおかげで小売活発化=鉱動省は電力不足を再否定

ニッケイ新聞 2014年2月5日

 1月の平均気温が1943年の観測開始以来最高となる31・9度を記録したサンパウロ市では、猛暑ゆえの小売活発化がみられたと4日付フォーリャ紙が報じた。

 サンパウロ市内の企業家らが加入するサンパウロ商業協会(ACSP)によると、1月の小売販売は、現金払いで13年1月比3%、分割払いでも2・5%の拡大を見たという。

 小売販売が好調だったのは、夏物の衣料や扇風機、エアコンといった商品の売り上げが伸びたためで、夏の暑さが後押しした格好だ。これに伴い、クレジットカードの利用や銀行からお金を借りての商品購入も増えたという。13年12月における前年同月比の小売の伸びは、現金払いで0・9%、分割払いで2・4%だった。

 商店主らは1月の売り上げに満足感を表明しているが、今後の見通しに関しては、国際経済が不安定な事と、大型イベントがある事などでは推測が難しいとしている。

 他方、猛暑と少雨が重なった事によって深刻化している水不足に関連して、エジソン・ロボン鉱動相が「電力不足は起こらない」と再度強調。

 南東伯の水力発電所のダム貯水量は1953年以来という低レベルになっているが、鉱動相は、火力発電所の稼働率を上げる事で対処出来るとの見通しと共に、火力発電導入に伴う電力料金高騰への懸念については、昨年同様、国庫からの補助を含めた対策を講じる事を検討する姿勢を示した。