ニッケイ新聞 2014年2月5日
〃ブラジル出身の熱血先生〃。先日NHKの番組で、教え子たちに全力でぶつかり、愛知県の公立中学校で活躍する英語教諭伊木ロドリゴ(27、三世)さんが紹介された。
彼は当地に生まれ10歳のとき、デカセギのため渡日した両親と共に愛知県に移り住んだ。当初は日本語がわからず、学校で苦労し、さらに、白血病を患い闘病し辛い経験もしているが、様々な苦難を乗り越え、日本で教員になった。
生徒一人ひとりに気を配っている、外国出身の教師としての姿が好意的に紹介され、その熱血ぶりがクラス全体に好影響を与えている点が番組で強調されていた。
日本ではまだまだ移民の歴史を知る人が少ない。こうした人物の活躍をして、日本の苗字にカタカナ名をもつ日系人の存在に興味をもち、その歴史が理解されていくことを切に願う。(宮)