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リオ市=バス賃値上げに反対デモ=セントラル駅で一時騒然

ニッケイ新聞 2014年2月8日

 リオ市が1月末、今月8日からバス料金を2・75レから3レに引き上げると発表したことを受け、それに反発する無賃乗車運動(Movimento Passe Livre)による抗議行動が7日夜、鉄道のセントラル・ド・ブラジル駅で起き、駆けつけた軍警と活動家が揉み合いとなり暴動となった。7日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。

 抗議行動は午後5時半頃、市中心部カンデラリア教会の周辺で始まった。約1時間後、約400人のデモ隊はセントラル駅に向けて行進を始め、ジェトゥリオ・ヴァルガス大通りを「コッパはない!(nao vai ter Copa)」などと叫びながら進んだ。

 セントラル駅に着いたデモ隊は、ホームに続くロレッタによじ登り、料金を払わずに入るように乗客を扇動した。フォーリャ紙によれば、抗議行動への参加者が1千人を超えた7時前から混乱が生じ始めたという。

 デモ隊に同行していた警官は最初は静観していたが、100人以上がロレッタを飛び越え始めると鎮圧に入った。

 顔を隠したデモ隊が暴動を始め、警官に対して石を投げ、火を放って電車の通行を妨げりしたため、驚いた乗客はホームに充満した煙を避けようと逃げ回った。三つの改札口が壊された。

 騒ぎは同駅の構内から周辺道路にまで広がり、派遣された機動隊が催涙弾で鎮圧を図り、報道局バンヂの撮影技師が頭部に重傷を負った。ほか6人が負傷し、入院中だ。

 バンヂの撮影技師は昏睡状態で病院に運ばれ、頭蓋骨陥没骨折と左耳の一部を失い、手術を受けた。同技師を攻撃したのがデモ隊または混乱に乗じた活動家による爆発物と見られている。

 騒ぎは午後9時頃に終結し、28人が身柄を拘束された。