ワールドカップまで4カ月となったこのタイミングで、ブラジル代表は11日、3月5日に行われる南アフリカ代表との親善試合のメンバーを選出した。この選出は、W杯出場メンバーを最終決定するために重要な意味を持つ。
昨年のコンフェデ杯を制したブラジルではあるが、現時点でセレソン入りが100%当確と言われているのは以下のメンバーくらいだ。
【キーパー】ジュリオ・セーザル、ジェフェルソン、【センター・バック】チアゴ・シウヴァ、ダンテ、ダヴィド・ルイス、【サイド・バック】マルセロ、ダニエル・アウヴェス、マイコン、【ボランチ】パウリーニョ、ルイス・グスターヴォ、【ミッドフィールダー】オスカール、ウィリアン、【フォワード】ネイマール、ベルナール、フッキ。
そのほとんどがコンフェデ杯の際のレギュラーだが、中にはウィリアン(イングランド/チェルシー)や前大会レギュラーのマイコン(イタリア/ローマ)のようにコンフェデ後の台頭で認められた選手もいる。ここで名前をあげた選手の大半は、11日に発表されたメンバー表にも入っている。
ここまで15人の名前をあげているので残りは8人ということになるが、その最右翼は順当に行けばコンフェデ杯の得点王フレッジ(フルミネンセ)になるが、故障で昨年後半を棒に振っているのが気にかかる。彼と同じセンター・フォワードだと、コンフェデでも活躍したジョー(アトレチコ・ミネイロ)が有力だろう。
ボランチでは、コンフェデ前までボランチのレギュラーだったラミレス(イングランド/チェルシー)や、コンフェデで準レギュラーだったエルナネス(イタリア/インテル)が順当なところか。
残るはあと4~5人といったところだが、そこをフェリポン監督の信頼が厚いエンリケ(前パルメイラス、現イタリア/ナポリ)や世間の評判の高さの割にフェリポン監督の評価の低いルーカス(フランス/PSG)、ルーカスのチームメイトのディフェンダー、マルキーニョスとマクスウェル、そこにかつてのチームの要だったロナウジーニョやカカ、ロビーニョなどの入る余地があるかと言ったところだが、11日にはサイド・バックに世界一に輝いたバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)のラフィーニャ、ここに来て調子をあげてきたイングランド強豪マンチェスター・シティのボランチ、フェルナンジーニョを選出。競争は依然として激しいものとなっている。
その意味で3月5日の親善試合はW杯セレソン決定のための最終テストと言えそうだ。(11日付フォーリャ紙などより)