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ニッケイ新聞 2014年2月13日

 日立建機とジョン・ディア社の新工場の竣工式にて。役員らは日本、ブラジル、米国と、さまざまな文化背景をもつひとたちだったが、お互いの名を呼び合う際、ポ語でも英語でも「~さん」と、〃さん付け〃しているのが印象的だった。案外、「セニョール(セニョーラ)」や「ミスター(ミセス)」という敬称よりも、親しみを感じるのは記者だけか。よく馴染んだ雰囲気も、両社の歴史を感じさせた。

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 現在、6面下段の小説欄では『日本の水が飲みたい』が好評掲載中だが、それが終り次第、次には戦中戦後の苦難を描いた中野文雄さん著の自分史『子供移民の半世紀』を掲載する。さらにその次には、レジストロ連載で紹介された本間剛夫さんの最後の小説『パナマを越えて』と革命家ゲバラとの邂逅を描いた『幻を追う男』を掲載予定。玉川大学で子息の本間久靖さんと同級生だった戦後移民の大槻洋志郎さん通してお願いし、本紙での転載許可をもらった。現在は打ち込み作業中だが、傑作や涙なしに読めない作品などが勢揃いの小説欄をお楽しみに。

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 日経リサーチ出版が、「在ブラジル日系企業における現地スタッフの給料と待遇に関する調査」(A4判、4万7250円)を来月に刊行予定。35社の日系企業を対象に従業員数、福利厚生、昇給・ボーナス、健康・医療保険などを調査、ブラジルでの人材確保に欠かせないデータを収録している。昨年はブラジル日本商工会議所などで委託販売していたが、今年は未定とのこと。同著の詳細に関心のある方はサイト(www.nikkeibpm.co.jp)まで。