ニッケイ新聞 2014年2月14日
連日、記録的な暑さが報じられるサンパウロ州だが、その影響は州民の日常生活にも及んでいる。12日、サンパウロ市東部のある小学校が使用するスクール・バスでは、冷房がついていないこともあり、午後1時18分にバス内の気温が38・4度を記録した。また、中央部のサンタセシリアにある銀行の現金引落機のコーナーが「冷房の故障のため」という張り紙と共に閉鎖されるなど、サンパウロ州内では冷房が理由で閉鎖する銀行が相次いでいるという。また、給水制限に入っているピラシカーバの河川では、大量の魚の死体が浮き上がってきている。恵みの雨が降るのは一体いつになるやら。
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12日に開通したサンパウロ市地下鉄5号線のアドルフォ・ピニェイロ駅だが、同駅では現在、1913~68年まで同市南部のサントアマーロから中央部まで運行していたボンデ(路面電車)が飾ってあるという。同駅は試験走行期間ということで、当面は10~15時の限定営業となる。またジュランジール・フェルナンデスサンパウロ州交通局長によると、第2四半期には5号線にさらに、アウト・ダ・ボア・ヴィスタ、ボルバ・ガト、ブルックリンの3駅が開業予定だという。
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これからカーニバルの季節に向け、価格上昇が気になるのは肉とビールだという。言うまでもなくシュラスコの機会が増えるからだが、ブラジル地理統計院(IBGE)の調べによると、1月の肉の値上がり率は3・07%で、全体の0・55%を6倍近く上回っている。さらにビールも0・80%上昇している。暑い夏が続けばさらに上がるはずだ。